「嫌われた監督」を読んだ。
タイトルに偽りなし。
書き方もあるが、こんなに嫌われていたのかと驚くエピソードばかり。
落合といえば川崎憲次郎の開幕投手や継投による完全試合が有名だろう。
その話題はもちろん載っているが、その他に一般にあまり知られていないことも書かれていた。
面白かった部分をざっと箇条書きしてみる。
・福留との関係性
・森野がレギュラーを掴むまで
・2009年WBCボイコット?
・ブランコのストイックさ
・監督の年俸
・中日新聞社の派閥争い
・球団社長ガッツポーズ事件
*
読んでいたら当時の空気感を思い出した。
今でこそ「8年間でリーグ優勝4回・8年連続Aクラス」という結果だけが残っているが、シーズン序盤は下位にいることもあったし、なによりファンがついてきていない感じがあった。
しらけてるというのかな。
落合信者という言葉があるぐらいなので、ファンも好き嫌いがはっきりしていた。
なので監督交代はあながち間違った人事ではないと思う。
当時の私は「こんなに勝てる監督を解任するなんてアホか!」と怒っていたが、落合政権が続いていたらファンは減ったと思う。
残るのは熱心なファンと落合信者だけ。
「観客動員を監督に求めるな」という意見があるが、それは半分正しい。
ファンを増やす努力はしなくていいが、減らさない努力はすべきだろう。
この企業のように、たった一言で信用は失われるのだ。
どれほど美味しくても客が離れるように、どれだけ強くてもファンは離れる。
*
本書の感想は以上だ。
あとがきを含めると500ページ近くあるが、面白いのですいすい読めてしまう。
興味がある方はぜひ。
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