逆転裁判6をクリアした。
個人的にはシリーズワーストかな。。
自分用に感想を書いてみる。
※逆転裁判6およびシリーズ他作品のネタバレを含みますのでご注意ください※
ファンタジーゲーム
現実離れし過ぎ。
過去作はまだ許容できたけど、本作は度が過ぎる。
特に「御魂の託宣」と「霊媒」がひどい。
ゲームだからある程度はいいんだけどさ。
シリーズ初期にも「霊媒」はあったし、「サイコロック」というぶっ飛んだ仕様もあった。
でも作中の人々はそれが非常識・非日常なものという認識でいたし、事件のトリックもまずまず現実味があった。
本作はやりすぎ。
霊媒を使ったトリックとか何でもありじゃん。
あとヤバいと思ったのが、第5話でガラン検事が法律を書き換えていたこと。
それをやっちゃったら裁判の意味なくないか?
逆転裁判シリーズをミステリーと捉えるなら、本作は「掟破り」が多かった。
一応キャラたちも「めちゃくちゃだ!」とツッコんでるけど、すんなり受け入れてるのが怖い。
ナンバリングタイトルじゃなければ
これがナンバリングタイトルじゃなければまだ良かった。
本作は例えるなら「劇場版」といったところか。
メインの世界からだいぶ外れてた。
「レイトン教授VS逆転裁判」も魔法が当たり前になってたけど、コラボ作だから許されたんだと思う。
正当な続編ということで王道の法廷バトルを期待していたファンも多いのでは?
ちなみに俺は2年前に初めて「レイトン教授VS逆転裁判」をプレイして、そこから逆転シリーズを進めてきた。
逆転裁判1~5、逆転検事1・2、大逆転裁判1・2と全てやったけど、やはり逆転裁判1~3が傑作と言える。
過去作を褒めると老害扱いされそうだけど、俺はたった2年しかプレイしてないにわかファンなので過去を美化してないし特別な思い入れもない。
ただ単純に逆転裁判1~3が面白かったというだけ。
逆転裁判1~3を主軸とするなら、逆転裁判6がナンバリングタイトルというのは残念だ。
4も評判が悪いが、一応続編という感じはした。
5と6は完全に別物だ。
後から知ったけど、1~4と5~6ではシナリオ担当が違うらしい。
納得。
シリーズ愛は伝わる
制作スタッフは逆転シリーズが好きなんだろうというのは伝わってきた。
過去作の細かいネタが散りばめられていたりね。
それが逆に残念な結果になっているというか。
過去作に似せるか、全く別物にするのか、どちらかにもっと振り切ってほしかった。
シリーズにおけるキャラクター
逆転シリーズは登場人物の個性が豊かだ。
メインキャラだけでなく、容疑者などのサブキャラもかなり個性的。
これはおそらく裁判や殺人事件という重い内容を軽く見せるためだと思う。
でもシリーズを追うごとにキャラのネタ化が激しくて、ちょっとしつこいかな。
過去作もムチを持った検事やコーヒーを飲んでる検事もいたんだけど、クスっと笑える程度でそこまでクドくなかった。
グラフィックがチープだから合ってたのかもしれん。
※後日追記
レビューや感想を見ると「テンポが悪い」という声が多かった。
キャラのクセの問題ではなく、演出が悪かったのかも。
主人公たち
主人公が3人。
「主人公を自分に置き換える」というのはゲームによくある作りで、例えばドラクエの主人公がしゃべらないのはプレイヤーに感情移入させるためだ。
逆転裁判も初期はナルホドくんに感情移入させるような作りになっていた。
本作はがっつり三人称視点。
中でもオドロキくんとココネちゃんは感情移入しにくい。
その理由は「出生に秘密があるから」だと思う。
「親は○○」「○○の生まれ」というのは漫画でもよくあるけど、オドロキくんとココネちゃんにもガッツリある。
出生の秘密もけっこうパンチが効いてるし、むしろそれありきでストーリーが作られているように思う。
だから感情移入しにくいんだな。
ナルホドくんには出生の秘密がないから、まだ感情移入しやすい。
一応、大逆転裁判は成歩堂の祖先という扱いみたいだが作中では全く触れられてないし。
シナリオが狙いすぎ
逆転裁判というぐらいだから逆転しなきゃいけないのは分かる。
分かるんだけど、逆転を狙いすぎてるせいで色々とぶっ飛んでる。
証拠品や証言がおかしいよ。
例えば3話の凶器。そんなことある?
解剖記録の存在意義と信憑性が崩壊しているような。。
逆転ありきのシナリオと演出が見え見えで、興覚めしてしまう。
トノサマン
トノサマンは逆転裁判の象徴だ。
トノサマンが出てくると笑えるし、なんといってもBGMが秀逸すぎる。
でも事件に絡めすぎるとなんか醒めるんだよな。
トノサマンに限らず、今回はやりすぎ感がすごい。
まぁ、俺の感覚がズレてるだけなのかもしれないね。
良かった点
レイファがかわいい。
…そんなことを言うとロリコンに思われそうで怖い。
もし俺が何か事件を起こしたときに「レイファがかわいい」と書いたのがバレたら厄介だ。
あと、尋問アレグロが良かった。このシリーズの尋問BGMはハズレがないね。
まとめ
一言でいうと「茶番」。
ゲーム中、「一体何を見せられているんだ?」と何度も思った。
特に3話で真宵ちゃんの恰好をした祭司様が出てきたときは何とも言えない気持ちになった。
めちゃくちゃシュールな絵面だったな。
もし続編が出たらどうしよう。
とりあえずもう1回、1~3をプレイしてみるか。
ではでは!よわよわ!
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