メンタルの調子が悪いときは会社を休んでいいです。
肉体の不調なら休める
肉体的な不調は休むことが許せます。
熱が出た。風邪ひいた。食あたり。
この状態で出社しろとはなかなか言われないでしょう。
体調が悪いと思考能力が落ちますし、仕事のパフォーマンスに影響します。風邪の場合は他の人にうつるかもしれませんし。
ではメンタルの不調はどうでしょう。
「死にたい気分なので休みます」と言ってすんなり受理されるでしょうか?
「大丈夫か?」と本気で心配されるか、「馬鹿なこと言ってないで出社しろ」のどちらかだと思います。
肉体的な不調とずいぶん違いますね。
本人以外分からない
“とんでもない新入社員”というまとめサイトを見ていたら「『やる気がないから会社休みます』という新入社員がいて驚いた」というものがありました。
この新入社員の気持ち、個人的には共感できます。
「やる気がない」という言い方はどうかと思いますが、メンタルの不調も熱や風邪と同様に休んでいいのではないかなと。
「やる気がない」というのは無気力や倦怠感と言い換えられます。
それはうつ病などの精神疾患に繋がる可能性があり既に罹患しているかもしれません。そういったことを踏まえるとメンタルを理由に休むのはアリかなと。
そうではなく、サボりたいという意味で「やる気がない」と言っているならそれは甘えや怠惰かもしれません。
ただ、本人以外判断することが出来ません。
サボりたいだけなのか本当に精神が参っているのか、本人でないと分からないのが厄介です。
本当は危ういぐらい病んでいるのに元気そうに見えることもあります。
同僚がいきなり休職をして驚いたなんて経験はないでしょうか?(私は驚かす側で経験したことがありますが)
そのときになって「気付いてあげられたら」となります。
とはいえ人の心なんて分かりようがないのでどうしようもないですが、少なくとも本人がメンタルの不調を訴えているなら休ませてもいいのではないでしょうか。
甘え
メンタルが原因で休むのは甘えではないか。
これまでうつ病などの精神疾患に繋がるという前提で書いてきましたが、例えば「失恋してツラいから休みます」の場合はどうでしょうか。
個人的には休んでいいと思います。仕事が手に付かないという意味では風邪と同じですし。
「仕事をしてた方が失恋を思い出さなくて済む」なんて対処法もあるかもしれませんが、それを言ったら風邪だって「家で寝てるよりも仕事してる方が気が紛れる」という人もいるでしょう。
色々と書きましたが、そもそも休みなんて好きなタイミングで取ればいいんです。
そりゃ突然休むと周りに迷惑がかかりますが発熱や病気なんて予定して起きるものでもないですし。
メンタルの不調も同様で、ふとした瞬間に糸が切れるというか「もう何もかもどうでもいい」となることがあります。そんなときは無理して出社せず休みましょう。
あとがき
記事を書いていてあることに気付きました。
肉体的な不調を治すためには「睡眠」や「安静」が大事だから会社を休んで早く治すように指示される。メンタルの不調は治るきっかけが分からないから休めない。ということなのでは?
「睡眠」や「安静」が必要とされない肉体の不調、例えば事務職の人が足を捻挫していても出社しますよね。つまり「出社することで回復が困難になる」場合は休んでいいという認識があるのでは?という説。
…肉体だろうがメンタルだろうが従業員が不調を訴えているのに休ませてくれない会社はどうかと思いますがね。