【ヨダイバ対談】与田監督×井端弘和さん

野球

与田監督と井端弘和さんのヨダイバ対談 第3弾です。

2019年6月2日 サンデードラゴンズより。

 

(井端さん)
シーズン約3分の1が終わって、
もうちょっと出来たのか、出来すぎなのか?

(与田監督)
まだまだできるはずだと思っている。
僕の采配で勝てなかったゲームもありますし、
選手があと1本、勇気をもって振れば、投げれば、走れば、
まだまだ勝ち星は増えたはずだし、
これからもそういう気持ちで見ていきたいです。

 

-積極的な起用に若手が結果を出した。

(井端さん)
活躍した選手の活躍期間が短い気がします。

(与田監督)
最初から上手くいく選手なんているわけではない。
僕たちもヘタクソな頃から育ててもらった。
ちょっと結果が出て、しばらく出ない。
外すのはいつでもできるので我慢して使っていきたい。
もちろん一軍は勝ちを優先しなければいけないんだけども、
勝ちながら育てるというのは本当に難しいなと。

(井端さん)
それができたら。

(与田監督)
楽ですけどね(笑)

(井端さん)
ここ最近ものすごくケガ人が出てきていますが、
想定はしていました?

(与田監督)
現実に多いな、しんどいなというのは間違いないですね。

 

-平田の離脱で打線に影響が出ている。
1,2番はどうやって決めているのか?

(井端さん)
クリーンアップの前なので迷っているのでは?

(与田監督)
長打力がある選手を3番までに入れないということは、
ピッチャー出身の僕からすると楽なんですよ。

どのピッチャーも立ち上がり、
初回2回というのは苦しいところで、
必ず回ってくる3人の打順の中にホームラン2桁打てる選手がいないとなると、
「単打OK、単打OK」という気持ちで僕は投げられる。

それならどういう打順を組むか。
1,2番のどちらかに長打力のある選手を使ってみようか。
福田を2番に入れたりしたんですけど、

「福田、2番を打ったことあるか?」
「いいえ。プロ初です」
「そうか。経験してくれ」
そういう使い方を今後もやっていこうと思います。

 

(井端さん)
チーム打率が高いわりに得点が入っていない。

(与田監督)
よく選手に話すのは、チャンスをピンチにしたらダメだと。
もっとね、ガツガツしてほしいんですよね。
「これ打ったら明日(新聞の)一面かも」とかね。
満塁なら、「走者一掃の3打点で給料を上げてやろう」とか。
まだちょっとそれが、思っているんでしょうけど伝わってこない。

 

-先発投手陣もケガ人続出。しかし、若い力がチームを救ってきた。

(井端さん)
かなり厳しいやりくりをされているのでは。

(与田監督)
若い選手たちは二軍でしっかりとしたプランを立てて育てて、
無茶をさせてはいけないので、体づくりも必要だし。
それがちょっと早まったということではあるんですけども。
それも彼らが持っている運命なのかなと。
チームの運命なのかなという割り切りをしています。
一軍って無理する場所なのでね。
一軍は無理してでも結果を残さないといけない場所なので、
そこで守りに入っても困るし、
ケガをさせないようにということはすごく考えています。

 

(井端さん)
二軍で調整中のベテラン(山井・松坂・吉見)の
活躍の場はまたあると思うんですけど。

(与田監督)
絶対に調整してもらってはいけないんですよ。
そんな余裕はないので。
これだったら一軍で投げられるというボールを投げられるようにならないと、
一軍のチャンスはないと思うので、
今年ダメだったらぐらいの気持ちでね、這い上がってきてほしい。
それが彼らスター選手の姿だと思っています。

(井端さん)
松坂投手が今後ローテーションに入ってくる可能性は?

(与田監督)
可能性は・・・もちろんあります。
ありますけど、これからある程度のイニングを投げて、
体調に問題がないことが示されてからですよね。
早く一軍に上がってほしいとちょっとプレッシャーをかけますけど、
やっぱり松坂の力は必要ですよね。

 

-打撃のキーマンである高橋・京田について

(井端さん)
高橋選手については?

(与田監督)
周平を今年キャプテンにして、
その中で自分自身との戦いもあり、世論との戦いもあり、
ここまでいい経験をしているんじゃないかなと思います。
どう?

(井端さん)
素晴らしいと思います。

(与田監督)
本当?もう大丈夫そう?

(井端さん)
いまバッターボックス立った瞬間の、立ち姿がすごくいいと思います。
どんどん前かがみになっていくときは
インコースもアウトコースもさばけていないのかなと。
いまはきれいに立っていますので、
投げている投手も嫌な感じはしているんじゃないかなと思います。

(与田監督)
色々なものを見ながら上手く使っていきたいと思っています。

 

(井端さん)
その高橋選手とは真逆の、京田選手に求めるものとは?

(与田監督)
非常に才能は高い。でも出し切れていない。
出そうという知識がもう少し足りないのかなと。

開幕はスタメンで出る準備が出来ていないという判断で外したんですけど、
「与田はずいぶん怖い人だ」と言われてしまって(笑)。
「京田を外すなんて」という世論というか意見があったみたいで。
でもあれは京田に限らず、選手を特別扱いすることは絶対したくない。
僕は彼にはスターになる素質があると言っています。
でも過度な期待をしないようにしています。
まだまだ未熟なんだと。
その未熟さを本人が素直に自覚し、
野球ってこんなに難しくて楽しいんだっていうものを、
日々考えてくれるといい。

そこは我々がしっかり成長する姿をね、
一緒に見守らなければいけないと思っています。

 

-鈴木博について(この対談時点ではクローザー)

(与田監督)
特にクローザーに関してはみんな贅沢だからね。
きれいに3人で終わらせてほしいんですよ。
自分がヒヤヒヤしたくないからね。

井端くんは分かると思うけど。
ひとつ駒を動かすということは2人も3人も動かさないといけなくなる。
ということは、せっかく7回にうまくいっていたピッチャーを、
8回や9回にすることでその投手の成績が悪くなることもある。
全部が総崩れすることもあるということ。

我々野球をやっている人間にしか分からないかもしれません。
だから僕の耳にも時々入ってくるんですけど、
「鈴木博が出てくるとヒヤヒヤするんですよ」と。
ヒヤヒヤしてください。
ヒヤヒヤするから勝ったとき楽しいんでしょ?

(井端さん)
(笑)

(与田監督)
これはもう抑え無理だなと思ったら代えますよ。その時期がきたら。

 

-交流戦をどう戦う?

(与田監督)
DHという打つ専門職という枠を必死に争っているのがパ・リーグなので、
相当の猛者が打席に入ってくる。
そういう打者と対峙しているピッチャーがたくさんいるので、
レベルが高いですよね。

(井端さん)
DHには誰を指名しますか?

(与田監督)
DHの枠を外国人に使うことによって、守備の補強を考えた方がいいとか。
いまドラゴンズの外国人選手は投手と野手2人ずつですが、
その割合をどうするのか。
今いるメンバーの状況を考えると、
下位打線にDHを入れることはまずないと思う。

 

-ホークスについて

(与田監督)
選手層が厚いチ-ムですよね。
今年に関してはケガ人が多く出てることもありますけど、
ワンチャンスを必ずしとめてくるバッターが多いですから、
十分に注意しなきゃいけないチームですね。

 

-昨年までコーチをしていたイーグルスについて

(与田監督)
補強もしっかりしてきて、
パワーを持っている選手が多いですから、
昨年とは全然違うチームになっていると思うので、
侮れないというか、本当に気を付けないといけないチームですね。
全チーム警戒ですね。

(井端さん)
そうですね。

(与田監督)
だから逆に考えると、
自分たちは自分たちの野球を、確実にやっていくことですね。

 

 

 

スタジオゲストは谷繁元信さん

この対談のVTRが流れる前に、高橋選手について、

「真っすぐ立てているんです。打席の中で。
昨年や調子の悪いときは体がまるまって、
インサイドを攻められたときに、ファウルになる。
いまは真っすぐ立てているので、体がきれいに回って打てている」

 

おぉ!井端さんと同じ意見!

一流の人はちゃんと分かるんですね~。

 

1~3番に長打力のある選手を置くことについては、
「それはピッチャー的思考だと思うんですよね。
キャッチャー的思考で言うと、長打力のあるバッターは警戒すればいい。
ランナーが出ても足がない分、打者に集中できる。
1~3番には出塁率が高く、足のある選手が並ぶほうが嫌でした。動かれるほうが嫌。」

 

とのこと。やはり谷繁さんの考え方はすごい。

もう一度きちんとした環境で監督をやってほしいな。

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