自分の判断で仕事を進めてはいけません。
仕事を教える立場になって分かりました。教わるときも意識するようにしています。
“自分で考えて積極的にチャレンジすること”と“勝手に進めること”は全然違います。
今日の話は後者です。
自分の判断で進めることは良さそうに見えますがダメです。
その理由は3つ
・報告回数が少なくなる
・やり直しに時間がかかる
・印象が悪くなる
報告回数が少なくなる
教える立場で考えてみましょう。OJTの場合。
「エクセルAのこの列の値をエクセルBのここに貼り付けして、(中略)、印刷までやってみよう」
自分がやれば30分ぐらい、初めてやるなら1時間ぐらいとします。
説明通りにやれば出来るのですが、途中で止まる箇所があります。
・値を貼ったら変な結果が出た
・あるセルだけ色が変わった
このとき、自分で考えてどんどん進めたとします。
・変な結果が出たけど書式設定を変えた
・セルを色なしにして構わず進めた
この場合、報告は完了時の1回だけになります。
疑問が湧いた時点で報告すれば、当たり前ですが報告の回数は増えますよね。
報告回数が多いことは利点です。
理由は上司が喜ぶからです。上司は報告を待っています。
「そんなん上司によるでしょ?」
と思うかもしれませんが、上司の仕事は部下の管理です。
マネジメントが嫌いで新入社員に興味がない上司でも、報告をもらうことは必要なのです。
「忙しそうにしてるから話しかけにくい・・・」
気遣いは素晴らしいですが、上司としては報告がない方が困るのでこまめに報告するようにしましょう。
やり直しに時間がかかる
こまめな報告があれば間違いに早く気付けます。
どんどん進んでいると間違いを探すのに時間がかかったり、修正では対応できずイチからやり直さなければならないことがあります。
自分で判断せず分からなかったり違和感を覚えたらすぐに質問しましょう。
印象が悪くなる
・仕事が遅い
・質問が多い
これらはいい評価ではありませんが、悪印象にはならないです。
能力は人それぞれですし教える側にも問題があるのかもしれません。
ですが、勝手に進んで間違えた場合は印象が悪くなります。
能力以前に、報告ができない・協調性がない人と思われます。
教える側からするとちゃんと教えてて出来なかったら仕方ないけど、勝手に行動してミスされたらムカつきます。
上司の機嫌取りとかそういう意味ではなく、仕事としてちゃんと報告はすべきです。
まとめ
自分で判断して行動するのは自分で責任が取れるようになってからです。
責任の所在が自分以外にあるうちは、報告をこまめにしましょう。
補足(明らかに自分が正しいとき)
自分のほうが明らかに能力があるときでも自分の判断で進めてはいけないのか?
例えば中途入社して仕事を教わるとき、明らかに自分のやり方が正しい場合があります。
「なんでこんなイカれたやり方でやってるんだろう?」
この場合でも相手の話をちゃんと聞いてこまめに報告しましょう。
聞いた上で提言すれば相手も話を聞いてくれます。
いきなり「ここがダメなので自分で判断して進めました」だと「何も知らないくせに」と言われます。
そこまで言われなくても、昔からそのやり方でやってる人からすると面白い気はしません。
パフォーマンスでもいいのでちゃんと相手の話を聞く。それから改善していく。
これがスマートなやり方です。
これなら上司は悪い気がしないし、自分の評価も上がります。