イエスマンになれば出世が近くなります。評価も上がるでしょう。
会社や上司の方針には必ずイエスと言ってください。
それ以外はイエスでもノーでもどちらでもいいです。
会社の方針やビジョンに対してイエスと言う
イエスマンと聞くと悪いイメージがありませんか?
腰ぎんちゃくとかコバンザメ的な。
“何を言われても「はい、はい」と目上の人の言葉に無批判に賛成する者。追従者。”
(引用:Wikipedia)
全ての意見にイエスと言う必要はありません。仕事に関係ないことはノーと言ってOKです。
「この腕時計どうだ?」 ⇒ No!
「2杯目からは焼酎に決まっている」 ⇒ No!
イエスというべきは、会社の方針やビジョンに対してです。
・新しく営業所を立ち上げる
・人事制度の刷新を考えている
・○○部長を別部署に異動させる
経営層が決めたこと、やろうとしていることには必ずイエスと言いましょう。
ここを否定すると評価が下がります。
もし懸念点やデメリットを言わなければならないとしても、
「やめるべき」
「計画がダメ」
と言ってはいけません。
「ここをこうした方がもっと良くなります!」など、計画を成功させるための提言をしましょう。
「こんな大きい話、平社員にまで回ってこんわ!」と思うかもしれませんので、次の例。
・いま使っているシステムの仕様を変更する
・営業履歴を今より細かく分類した項目で入力する
この場合もまずはイエスと言いましょう。
一番ダメなのが自分の都合だけで反論することです。
・毎週水曜日は普段より30分早く始業する
→「始業を30分早めるのは子供がいるからムリ」
・いま使っているシステムの仕様を変更する
→「システムを入れ替えたら集計が面倒になる」
・営業履歴を今より細かく分類した項目で入力する
→「現状でも入力に時間がかかっているのに残業が増える」
こういうことを言うと印象が悪くなります。
この計画が確実に失敗すると思う場合でも、自分の感情や些末な不備は指摘せず理にかなった意見をするようにしましょう。
・毎週水曜日は普段より30分早く始業する
→「水曜日休業の取引先が5社あるので、やるなら木曜日にしませんか?」
・いま使っているシステムの仕様を変更する
→「いまの仕様は社長へ提出する資料を作るために必要ですが、変更後の仕様でも対応できますか?」
・営業履歴を今より細かく分類した項目で入力する
→「いまの項目は広報部が使用しているシステムとも連携しているので、広報部含め他の部署についてもヒアリングした方がいいかもしれません」
こういう意見であれば上司もすんなり受け入れられます。
まぁこんな大事なことを上司が把握していなかったらそれはそれで問題ですがね。
文句を言わない
会社や上司が新しい取り組みを始めるとき、何十時間もミーティングをし検討しています。
その上で実行すると判断したのですから一般社員が反論したって無駄でしょう。
ケチをつけられたことで気分を害するかもしれません。
もちろん現場の意見として不具合や改善点はあげるべきです。
そうではなく、自分の都合や感情だけでそれは違うとか、会社のやり方がおかしいとは言わない方がいいです。
当たり前のことのようですが、こういうことを言う人はけっこういます。
特にシステムの入れ替え時なんて100%文句が出ますね。
「大金を費やしたわりに、たいして改善に繋がっていない」
「前のシステムの方が良かったのに」
会社の人事異動に対しても、当事者じゃないくせに「あれは違う」と平気で言う人がいます。
文句は論外。
意見を言うことは悪ではないですが、会社の進む方向と逆を行くような意見は悪とみなされますね。
たとえば「営業ノウハウは全員で共有して会社全体で業績を伸ばす」という方針なのに、「自分1人だけ利益を出せばいい」という考えの人がいたとします。
仮にその人が営業成績トップだとしても、会社の方向性と一致していなければぶっちゃけ邪魔です。
経営層ってバカそうに見えてけっこう考えてるんですよね。
少なくとも一般社員よりははるかに物事を考えているし賢い。
それを分かっていない人は文句や反論が多いです。
本当に経営層よりも頭が切れるなら、その会社にはいないと思いますよ。
同じ船に乗る
何度もイエスマンになれと言っていますが、組織の歯車や会社の奴隷になれというわけではありません。
ワンピースでいう海賊船みたいな感じです。
どれだけ強い能力者でも、ルフィのビジョンや行動指針に共感できないなら同じ船にいる意味はありません。
本人は戦力になると思っていても、船長目線で見るとそこまで必要ではない存在です。
能力がある人ならよそから引っ張ってくればいいですし。
スキルや技術よりも、会社の方向性やビジョンを理解している人が管理職へと出世していきます。
不適切な例えかもしれませんが、自分が新興宗教の教祖だとして、信仰の強い信者を幹部にしたいと思いませんか?
逆に、全く信仰心はないけど勧誘率はトップという信者は幹部にはしたくないでしょう。
会社もある意味で同じです。
ビジョンを理解していて、会社の発展に貢献しそうな人物が選ばれます。
こんな話はどこの会社でも1つはあるでしょう。
能力があるのに出世できない人は会社の意図を理解してない人が多いです。
ビジョナリーカンパニー2にこんな話があります。
“まず初めにバスに乗る人を決めてから、目的地を決める。”
経営者としては適切な人材ばかりが乗車してくれたら嬉しいです。
目的地を変えてもついてきてくれるのだから。
でもこれは理想論です。適切な人ばかり集まるのは稀です。
じゃあ自分がイエスマンになればいい。
イエスマンになって会社のバスに乗り続ける意思表示をすればいい。
経営者や幹部は気を良くしますよ。
最後に イエスと言ってはいけないこともある
当たり前ですが、犯罪やモラルに反することはイエスと言ってはダメですよ。
「前期の売上高を水増しして当期の純利益を上げよう」と社長が言ったら止めましょう。
法律に触れない範囲で「情弱の高齢者をターゲットに、高価格のタブレットを売りまくろう」なんて方針が出た場合、出世したいならイエスと言いましょう。出世したいならね。
まともな人なら「こんな商売をする会社はいずれ沈む船だから出世は意味ない」という考えになるでしょうけど。
ということで、イエスマンになりましょー!