転職が活発になったとはいえ、まだまだ成熟していないです。
みんながみんな転職に成功するかといえばそうでもない。
2019年5月13日、日経新聞朝刊より。
社説
中高年のひきこもりに支援を
“ひきこもりは決して若者だけの問題ではない。
40~64歳のひきこもり状態の人が全国で推計約61万人いることが、内閣府の調査で分かった。
半数が7年以上で、20年以上の人も2割弱いた。”
なかなかすさまじい人数ですね。
私も40代に近づきつつあるので、この問題はなかなか他人事とは思えません。
私も過去にひきこもりになる可能性がありました。
きっかけは転職です。
2回目の転職をしたとき、就職先が決まる前に勤めていた会社を辞めました。
そこそこの規模の会社に勤めていて役職もあったので、「引く手あまただわ」と思っていました。
ところが、全く内定が出ない。
書類審査すら通らないことばかりでした。
高望みをしているから応募数も少ない。
理想の求人情報が毎日掲載されるわけではないので、そのうち求人サイトを見る頻度も少なくなりました。
その後なんとか就職できましたが、もし就職が決まらずに貯金がなくなったら実家に住むという選択をしたでしょう。
というか、それ以外ないか。
ホームレスになるような忍耐力もないし。
もし実家に住んだら「いい就職先が見つかるまでは時間をかける」という言い訳をしながらダラダラ毎日を過ごし、だんだんと社会との距離が遠くなり、ひきこもりになったと思います。
今日言いたいこと。
ひきこもりを支援したいなら仕事に就きやすい社会にしてほしいということです。
いまは新卒ブランドだけが異常に価値が高い。
そして1回でも就職に失敗すると、なかなか這い上がることが難しい。
「ひきこもりになるやつが悪いんだ。そんな無能は雇いたくない。」
という反論が聞こえそうですが、別に好待遇を与えろとは言いません。
ブラック企業は論外ですが、1回ひきこもりになろうがニートになろうが這い上がれる受け皿がもっとあってもいいと思うのです。